認知心理学からの視点

「認知心理学<4> 思考 市川 伸一, 服部 雅史, 竹村 和久, 高橋 和弘, 楠見 孝, 伊藤 毅志 東京大学出版会」によれば

第1章 演繹的推論
第2章 帰納的推論と批判的思考
第3章 確率判断
第4章 意思決定とその支援
第5章 問題解決の過程
第6章 問題解決のシミュレーション・モデル
第7章 思考におけるメタ認知と注意
第8章 創造的思考と発想支援
第9章 社会的認知

以上を思考の要素として挙げている。(章は参考文献の目次)これらの思考要素を備えた子どもは、自ら推論し、妥当性を検証して判断・意思決定し、自己管理できるようになることで、未来への自己実現の可能性を広げられるとして、NPOアイ教育研究所では支持する。そして、これらの思考要素の発達を学習指導の中で支援していく。具体的に2013年現在では、

  • 推論の発達(国語:対話読み、英語:英単語の意味の帰納と演繹推論)
  • 問題解決の支援(数学:迷う技術)
  • 判断や意思決定の支援(数学:答えの妥当性を検証する活動)
  • メタ認知の発達(コーチング、自己調整学習)
  • 創造的思考の発達(国語:対話読み、作文指導)
  • 発想支援(国語・社会:KJマッピング)

を指導の中に取り入れて、子どもたちの思考発達を支援している。

NPO法人アイ教育研究所は、思考の発達促進を「学びの本質」教育方針として位置づけている。