正四面体のサイコロを「あ」の位置から転がすゲームの問題に挑戦しよう。
生徒「けいたとゆきえがじゃんけんして勝ったら転がして点をとるんだね。」
教師「このゲームをつくってやってみようか。」
生徒「よし。まずサイコロをつくろう。あれ?この立体の展開図はどうかくのかな?」
教師「それも考えてくださーい。」 生徒「正三角形になるのかな。」
教師「書いてみたら?」
教師「お!向きも考えたんだね。いいね。」 生徒「できたできた!」
教師「次はゲーム版をつくろうか。くふうして書いてごらん。」
生徒A「一個ずつ書いたら、超面倒!」
生徒B「まず、大きな正三角形をかいちゃって、平行線をいれるとらくだな。」
生徒「よーしできた!遊んでみよう。」 教師「答えがわかったら、こっそり教えてね。」
生徒「なーんだわかっちゃった。かんたんだった。答えは・・・あってる?」
教師「OKです。」
教師「ところで、けいたさんとゆきえさんはどっちが得なの?」
生徒「ああ、私思った。先攻と後攻でどっちがいいかって。」
教師「全パターンを考えてみるには・・・?」
生徒「樹形図かあ!!」
生徒「けいた-けいた-けいた で勝つと、けいたが10点。 ゆきえ-ゆきえ-ゆきえ だと8点。ゆきえ損ジャン!!」
教師「全体で考えるとどっちが得なんだろうね?」
生徒「平均とってみる?」 教師「やってみて。」
生徒A「おお!けいた4点、ゆきえ3.5点。」
教師「けいたは何倍有利?」 生徒「1.14倍くらい」
生徒B「ほんとかなあ。」
教師「何回かやってたしかめてみようか。」
教師「エクセルで平均取るから、1ゲーム終わったら結果教えて。」
生徒AB「けいた5、ゆきえ1」 生徒CD「けいた3、ゆきえ6」
教師「だんだん1.14 倍に近づいてきたよ。」
生徒「10回もやったから飽きたw」
教師「みんなで30回分やれたねえ。今、約1.16倍。なかなかいい感じ。予想は正しかったと思う?」
生徒「たぶん大丈夫!」
アイ教学舎での教育実践では、こんなふうに少人数ワークショップ形式で問題を解決しています。
これは、受験の勉強でありながら、単なる「対策」ではありません。問題の解き方の丸暗記ではなく、実感をもって理解することに重きをおいています。こうすることで、楽しく、しかも探求する心を育てながら学習できます。このような問題を出す中学校の先生も、学びを楽しんで探求できる子どもを望んでいるのではないでしょうか。
この指導法は、時間がかかります。
解き方を教えていったほうが、より効率的にたくさんの問題の「対策」ができるので、すぐに成績に反映するかもしれません。自分で考える、自分でやってみる、楽しむ、探求する、そうした学びの本質をきちんと捉えて、受験だけでなくその先の未来も切り開ける子どもに成長することを願って、このような指導をしています。都立一般中学に進学するとしても意義ある教育だと自負しております。
小学校4年生以上で、「認知発達段階」と「学習の基本」が学年相当に到達していれば受講可能です。お問い合わせください。