今年も中学受験の新年度がはじまりました。
また、丸暗記病の子がでてくるのでしょうね。

小学4年生から5年生前半まで大手予備校に通い、まじめに丸暗記をしてきたのに成績があがらない。
そういう子の教育相談を何度も受けています。

お勉強の波にのまれて「わかる」を置き去りにしてきたのですね。
週末のテストに向けてとりあえず「できる」ようにするために、わかっていないのに解き方を丸暗記。
小学生で丸暗記病にかかると、短期のテストで成績が良くても、実力テストで点数がとれません。
そして、応用力がつきません。

・漢字が書けるのに意味がわかっていない。(読みすら知らない場合も)
・知らない算数問題はすぐ投げ出す。(思考の対象になっていない)
・時間×時間など意味のない計算をはじめる。
・世界遺産「白神山地」が言えるのに、どんなものか知らない。(場所さえも)
・レンズで遊んだことがないのに、作図の仕方だけを知っている。(意味はわかっていない)

知識が知恵になっていない。

「できる」と「わかる」はちがうんです。
「てきる」から「わかっている」とは限りません。
「わかっていない」のに「できる」子があぶない。

この子が転塾して半年。
おはじきを使った算数の自己解決ワークや、
友達とことばの交流ワークによって、
かちかちの頭がすこしずつやわらかくなってきました。
しかし、まだ丸暗記の習慣は抜けていません。
一度、「お勉強=丸暗記」の図式ができてしまうと、かんたんには抜けられません。

どうか、保護者の方は気をつけてあげてください。
その塾の指導は本当にお子さんに合っていますか。
丸暗記病になっていませんか。

まじめにやっているのに、
毎日お母さんが教えているのに、
家庭教師をつけたのに、
300万円もかけたのに、
できる子なのに、
偏差値40。

おそらく、その中学受験はお子さんに合っていません。
ぜひ、ご相談ください。