教育科学を子どもたちへ

教育方針

 どんな子どもに育って欲しいですか?

  • iikako学ぶことが楽しくてしかたない子ども
  • 言われてやるのでなく、自己管理ができる子ども
  • 学びが知恵と自信につながった力強い子ども

いかがでしょうか。

学ぶことが楽しくて自分で学ぼうとする子ども。
楽しくなってしまえば自分から学ぶようになります。ですが、合格めざすなら学びのカタチを整えなければなりません。どこがかたよっているか。どこが苦手で、どうすればいいか、いつやるか、どのくらいやるか、などを自己管理できるようになったら、きっと将来役立つでしょうね。

こういう子どもはその先の夢をふくらませていきます。さらに夢を実現させるための計画まで考えられるでしょう。大人が見ていてもカッコイイ!と思ってしまいます。むずかしい方程式やこまかい歴史の知識は、そんなに実社会で役立つわけではありません。でも、こんなふうに学んだことが知恵と自信につながっていく。人として成長する。こういう学びをさせたいものです。それが学びの本質だと思います。

NPOアイ教育研究所では、このように自分の未来を拓く力を身につけた子どもを育てたいと願い、教育方針を立てています。

教育方針

  1. 成長の喜びにつながる教育
  2. 根本を理解させる教育
  3. 支援をして成果を待つ教育
  4. 個にあわせた教育

学びの本質とは、学んだことが知恵と自信につながって、人として成長することだと思います。
「英語で自分のいいたいことが表現できたよ。」
「数学で『おや?』と思っていたことが『なるほど!』になったよ。」
「国語で自分の考えがすっきりと作文にできたよ。」
などなど。
学びは本来楽しいものです。楽しい学びは子どもたちもイキイキしています。そこからさらに、知らないことを探求して「もっと知りたい」「もっと考えたい」となれば学びはどんどん加速します。こういう子どもを見ているとこちらまでうれしくなってしまいます。人間は知恵を武器にする野生動物です。自分自身が成長しているとき、学びは喜びになるのですね。

では成長の喜びにつながる教育はどうあるべきか。

まずは、「なるほど!」経験。
そのために必要なのが実感。
「木の上になっているリンゴをどうやってとろうかな・・・」
まずリアルな対象があって、それを操作するために知恵を身につけるわけです。
お買い物のゲームをしながら計算のもとを経験しておきます。そうすると計算方法を学んだときも「あ、それは便利だね」とスッと頭に入ります。
物語に出てきた知らない言葉「あざみ」ってなに?できれば実物を見せてあげます。せめてネット検索して写真くらいは。子どもはちくちくしたあざみの花が出てくる世界のイメージをふくらませることができます。
日本語と英語の似ているところ違うところを実感した上で、英文法を学ぶと「なるほどー!」と根本から理解できます。
このように実感したことから学びをはじめると「なるほどー!」と根本理解につながります。
「リンゴをとりたいなー」という人が「リンゴをとる方法」を身につけたのですね。
ここまでを「基本」と呼ぶことにします。
基本だけはがっちり身につける。ここから大きな成果につながっていきます。

大切なのが成果を「待つ」こと。

急がずに成長を待ちます。しかし、ただ待っているわけでは教育になりません。
支援をして待ちます。支援のしかたはいろいろです。

  • 最低限の英文法の基本を教えたら、いきなり英作文をさせてみる。英語のコミュニケーションのなかで必要な英文法や英単語をどんどん学んでいく。
  • なるほど!と根本から算数の基本を理解したら、超難問をやらせてみる。いきなり正しい解法でなくてもよい。実物を作ってみて試行錯誤させる。最後に実験して正しいかどうかを確かめさせる。
  • 自分の考えを見えるかたちにする方法を使って、自分の意見を作文にしてみてる。他人に読ませて通じなければ書き直す。繰り返していくうちに、読ませる文章がかけるようになる。

これらは実際に小学生の指導でやっていることです。
支援をして、学ぶ状況をつくったらあとは待つ。待つ間も支援する。
あまり大人が手をかけ過ぎず、修正しすぎず、子ども自身が学びの対象と向き合っているうちに「これはへんだぞ?」とか「こっちのほうがいいな」と気づくような仕掛けをする。
(いやーもう手を出してしまいたい気持ちはやまやまなんですが、そこはがまんです。カタチだけの成果がでもて、成長にはつながらないことが多いので。)
このような学びのしかたを「ワークショップ学習」と呼んでいます。

でも、こんな「待つ」教育で成果はでるの?
そう思いますよね。

それが出ているんです。
小学生からワークショップ学習を経験してきた子どもたちの集団は、高校生になって平均偏差値が70です。学校でもトップクラスの成績をとりながら、楽しく学んでいます。そして、いわゆる上位大学にどんどん入り、将来の夢をふくらませて力強く進んでいます。
どうやら「根本理解させて、さらに学ぶ状況を作って、支援して、待つ」この教育方針が、わりと成果をあげるのに近道のようです。

最後に大切なのが個にあわせた教育

学年が同じでも子どもによっていろいろな学びの個性があります。
成果が早く出る子やおそい子、前の学年のことがわかっていない子、生活の中でいろいろな経験をしている子やしていない子、前向きな子やそうでない子、宿題をやってくる子やこない子、忘れ物が多い子・・・といろいろです。子どもがどのような個性を持っているかを知り、それにあわせて指導してあげたいものです。

  • 子どもにぴったりあった教育内容にすること
  • 自己管理能力を高めさせること

などを心がけて指導にあたりたいと思います。そのために発達段階や到達度の診断や、コーチングを導入しています。学びが遅い子に背伸びをさせてもホンモノの成長につながりませんし、せっかくできる子ならばどんどん伸ばしたいものです。また、自分にあった学習内容で、自分自身の課題に気づかせ、計画を立てて、実行して、計画を修正できる子ども、つまり自立できる子を育てたいと思うのです。教師や親がいないと自分で何もできないのでは困りますよね。

成長のしかたは子どもによってそれぞれです。

小学生で英作文に親しみ「天才インコが世界征服する話」を創作した子は今、どんどん語学を学んで世界をまわる一流商社マンになっています。

「物理がなるほど!とわかったとき、数学と手を結ぶのが面白い」と言った子が、今ロケット工学に進んでいます。

中学のとき「1+1=2になるのはほんとうですか?」と質問した子は、その後数学が大好きになり、高校生になって図書館で大学数学まで学んでは「先生、べき級数展開を知ってますか!?」と楽しむようになりました。

そんなにランクの高くない大学に進学した子が言いました。
「なんかもう超わかった!全部わかった!うれしい!」
その子は今、いきいきと未来へ向かって進んでいます。

教育の成果はできるだけあげたいですが、結果としてどんな進学先になるかはさまざまでいいと思います。
ですが、子どもが「たくさん成長したな。学んできてよかったな。」と思えるような教育をしたいと思います。そういう子が自分の未来を拓いていってくれたらうれしいです。

おねがい

この教育方針にご賛同いただける保護者の方や教育者の方や有志の方といっしょに教育を創っていけたらと思います。どうかよろしくお願いします。また、当法人のサービスをご利用になる方々はこの教育方針をご理解ください。

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